【ウエディングコラム】「結納」と「顔合わせ食事会」って何が違うの?三重ならではの風習は?
2023年11月2日 (木):配信おふたりの結婚の意思が固まり、両家の親への挨拶が済んだら、次に必要なのが両家の親が顔を合わせる場を設けることです。結婚は新郎新婦おふたりだけのことではありません。両家の家族が親族になることでもあるので、それぞれがきちんと顔を合わせる場は必要です。主に「結納」もしくは「顔合わせ食事会」として行うことが多い傾向にあります。そこで、今回は「結納」と「顔合わせ食事会」の違いや特徴、準備、進行について詳しくご紹介します 。
■「結納」と「顔合わせ食事会」の違い
まずは、「結納」と「顔合わせ食事会」の違いについて解説します。どちらのスタイルが自分たちにあうか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.結納とは
結納とは、日本における伝統的な儀式の一つです。結婚するおふたりが、両家の親を交えて金品を交わすことが主な特徴。
きちんと口上を述べたり、贈り物の目録を渡したりするなど、形式にのっとって行うことが基本です。また、装いも女性は和装、男性はスーツなどが多いです。そのため、「カジュアルに顔合わせをしたい」という場合には不向きなスタイルと言えます。しかし、日本古来からの伝統的な儀式でもあるので、「伝統的なスタイルで両家の顔合わせをしたい」と考える方も多いです。ちなみに、結納品を持参するのはパートナーを迎える側(名字を変えない側)です。仮に、女性が男性の名字に変わる場合には、男性側の家族が結納品を持参します。
2.顔合わせ食事会
顔合わせ食事会は、比較的カジュアルな形式の場です。主に親睦を深めるために行うことがほとんどで、明るい雰囲気で食事会を行います。服装に関しては明確なルールはないですが、女性はワンピース、など清潔感のある装いでOKな場合がほとんどです。会場は、人それぞれ異なりますが、比較的多いのが「フランス料理店」「会席料理店」などが選ばれる傾向にあります。
■「結納」と「顔合わせ食事会」はどちらを選べばいいの?
両家の顔合わせでは、「結納」「顔合わせ食事会」のいずれを選んでも問題ありません。とはいえ、顔合わせが初めての新郎新婦にとって、どちらを選ぶべきかは非常に悩むところでしょう。ここからは、結納と顔合わせ食事会ではどちらを選べばいいのか、詳しくご紹介していきます。
1.顔合わせ食事会のみ選ぶケースが多い
近年は、両家の顔合わせは「顔合わせ食事会」が選ばれることが多いです。堅苦しい雰囲気の中で顔合わせをするよりも、食事を楽しみながら気軽な雰囲気の中で顔合わせをしたいと考える人が多いことが理由でしょう。また、両家の親も、しきたりや形式にこだわるケースは少なくなっています。「会話を楽しみながら顔合わせをしたい」「親睦会のような雰囲気で両家に参加してほしい」と考えている場合には、顔合わせ食事会がおすすめです。
2.両家の意向によっては両方を行うことも
基本的に、顔合わせの際には「結納」もしくは「顔合わせ食事会」のいずれかを選ぶケースがほとんどです。しかし、両家の意向によっては、「結納」も「顔合わせ食事会」も行うことがあります。実際、結納だけでは両家の交流を深めるのは難しいもの。とはいえ、きちんと結納の段階を踏みたい親としては、結納をしないという選択肢は選びたくないのが本音です。そういった両家が、伝統的な儀式である結納と、交流を深めるための顔合わせ食事会を希望することがあります。
結婚後の関係にも関わることなので、きちんと両家の親に意向を確認したうえで、どちらを選ぶべきか検討してください。
■「結納」と「顔合わせ食事会」の進め方
「結納」と「顔合わせ食事会」の進め方はそれぞれ大きく異なります。当日になってから慌てなくて済むよう、あらかじめ以下の進行を確認しておきましょう。
1.結納の進行
結納のスタイルで両家の顔合わせを行う場合は、以下の流れで進めていきます。
1.結納品を飾る
2.入場
3.男性側の親もしくは本人による挨拶
4.結納品を納める
5.結納返しを納める
6.婚約記念品のお披露目(婚約指輪などがある場合)
7.男性側の家族が口上を述べる
8.女性側の家族による返礼の口上
主に上記の手順 ですが、場合によっては親睦を深めるために祝宴を上げることもあります。
結納後の祝宴はレストランなどの飲食店、もしくは自宅などで実施することが多いです。
2.顔合わせ食事会の進行
顔合わせ食事会を実施する場合、当日は以下のような流れで進めていきます。
1.入室
2.着席
3.挨拶
4.両家家族の紹介(一人ひとり自己紹介でもOK)
5.婚約記念品のお披露目(婚約指輪などがある場合)
6.食事・歓談
7.結びの挨拶
顔合わせ食事会の中で、婚約指輪を送ったり、両家の家族に婚姻届の証人欄にサインしてもらうこともあります。結納とは異なり、比較的自由なスタイルで顔合わせができるので、おふたりはもちろんのこと、両家の親も楽しめるような内容を考えてみてください。
■三重県ならではの結納のしきたりとは
結納は地域によって風習が違ったり、特徴があったりします。三重県のしきたりで代表的なものは何でしょうか…?結納品といえば、「迎え傘、迎え下駄」です。迎え傘、迎え下駄とは、新郎側が新婦側に結婚式当日がどんな天候でも困らないように雨天用・晴天用の2種類の傘と下駄を贈るという意味が込められているとのこと。愛知県にも存在する風習のようです。ぜひ参考にしてみてくださいね♪
■おわりに
おふたりが結婚するにあたり、大切になってくる両家の顔合わせ。主に結納と顔合わせ食事会の2スタイルがあるので、どちらが自分たちにマッチしているかを考えてみましょう。また、トラブルを避けるためにも、両家の意向を確認しておくことも大切です。このページを参考にしながら、大切な両家の顔合わせを成功させてくださいね。
【この記事の筆者】
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